介護士Yの戯言 https://ys-kaigo.com Fri, 13 Oct 2023 10:08:42 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.3 おすすめの福祉制度ガイドブック『医療福祉総合ガイドブック』 https://ys-kaigo.com/recommended_books-2/ https://ys-kaigo.com/recommended_books-2/#respond Thu, 20 Jul 2023 14:25:55 +0000 https://ys-kaigo.com/?p=1097 こんにちは、介護士わい(@ys_kaigo)です。
先日、新入職員に向けた研修の中で介護保険制度の概要を伝えてきたのですが、限られた時間の中で制度を説明するのは難しいことだと痛感しています。研修を受けた方からも制度のことをもう少し勉強したいとの声があり、中にはおすすめの参考書を聞く声もありました。

福祉の制度はたくさんあって、どの法律に基づいてどのような人がどのように利用できるのか細かい部分まで含めると覚えきれないほど膨大です。
今回おすすめする書籍は児童から高齢者までの全ての福祉制度を分かりやすく解説しているガイドブック『医療福祉総合ガイドブック』です。

医療福祉総合ガイドブックの概要

書籍の紹介

医療福祉サービスを利用者の生活場面に沿って解説したガイドブックの2023年度版。最新情報のフォロー、解説の見直しによりさらに理解しやすい内容に! 医療保険、生活保護、年金保険、介護保険、障害者総合支援法、子どものいる家庭への支援、自然災害に対する支援等、全国共通で利用頻度の高い制度から地域によって異なるサービスまで幅広く網羅、コロナ禍で利用できるサービスも解説! 医療福祉関係者必携の1冊です。(医療書院)

医学書院から出版されているNPO法人日本医療ソーシャルワーク研究会編集のガイドブックです。毎年4月に最新刊が発刊されていて、改正された制度や新しい制度なども最新の内容に差し替えられているので、この1冊で社会保障の最新情報を全て見ることができるという内容になっています。

児童~高齢者の医療や福祉の制度というと何を思い浮かべるでしょう?
私たちの身近なところでいうと健康保険、雇用保険、介護保険、年金あたりがパッと思い浮かぶのではないでしょうか。

ただ健康保険1つとっても国民健康保険、被用者保険、高齢者医療制度と更に細かく分かれていて、それぞれ利用できる人や窓口が異なっていたり、給付の種類も覚えられないほど多いです。

人は生まれてから生涯を終えるまでの間に良いこともあれば悪い事も含め様々な出来事を経験します。
その出来事が起きる年齢や生活状況によって利用できる制度は異なってきます。

このガイドブックは医療保険、医療費軽減制度、生活保護、年金保険、雇用保険、就職支援、介護保険、障害者総合支援法、障害者手帳、出産・子ども・家庭への支援、自然災害に対応する支援など、児童から高齢者までのあらゆる医療・福祉制度を網羅していています。

それぞれの制度をどんな人が利用できるのか、どれくらいの負担があるのか、窓口はどこでどのように利用するのかなど読み手にわかりやすいように解説してくれていますので、制度について理解を深めたい医療福祉職や医療福祉に携わっていない一般の方にもおすすめできる一冊となっています。

編集に携わっている日本医療ソーシャルワーク研究会とは

日本医療ソーシャルワーク研究会は広島県廿日市市にあるNPO法人です。
今回紹介しているガイドブックの編集の他に広島県内における相談事業(児童~高齢分野、原爆被害に関する相談など多岐に渡る地域相談)や成年後見制度事業、講習会、医療福祉の動向に関する研究事業などを行っています。

実際に現場でソーシャルワークを実践されている方が中心となって編集されているガイドブックということですね。

実際読んだ感想

◎ちょっとした調べものに最適な1冊
ガイドブックということで制度の概要が図や表などを使用して説明されており、また制度も分野ごとにまとめられていたりと分かりやすく書かれていました。制度も改正されたものに毎年差し変わっているのでこの1冊で最新の情報を知ることができます。

ソーシャルワークの実践課程で利用できそうな制度を調べたり、制度の内容を確認したり、ちょっと制度のことを知りたいという場合にも十分役に立ちそうなガイドブックだと思います。
ただもう少し詳しいことや具体的な部分が知りたいという場合にはこのガイドブックでは足りないと思いますので別途調べる必要があるでしょう。

◎どちらかというと現場目線での解説
難しい言葉などはあまり使わずに表や図、イラストを絡めた分かりやすい解説がされてはいますが、医療福祉に関わりのない方が読むのには無駄が無さすぎるような気がしました。

最後に

現場での直接支援、直接介護に携わる職員であれソーシャルワーカーであれ、医療機関の従事者であれ、自分が携わっている分野の制度くらいは知っておいて損はないと思います。

覚えるというと億劫になってしまったり勉強というイメージに拒否反応が出てしまう方もいるかもしれませんが、覚えるというよりかは触れてみる、目を通してみるというレベルで最初は制度についてラフな感じから知っていくので十分だと思いますので、ソーシャルワーカー志望でない方も制度について少し触れてみませんか?

もちろんソーシャルワーカーの方や志望の方には大いに役立つ書籍だと思いますので、気になる方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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おすすめの介護系小説『介護士K』 https://ys-kaigo.com/recommended_books/ https://ys-kaigo.com/recommended_books/#respond Fri, 02 Jun 2023 13:19:34 +0000 https://ys-kaigo.com/?p=1063 こんにちは、介護士わい(@ys_kaigo)です。
介護士として10年以上勤めてきて、転職や出向などで多くの施設での業務を経験してきましたが、介護現場の現実は多少の違いはあれど共通したものが多いなという印象です。
 ・低待遇
 ・ギリギリの人員配置
 ・業務量に対して万年人手不足
 ・腰痛などの体の不調
 ・対応困難な家族
 ・職員間の人間関係
 ・利用者からの暴言、暴力、セクハラ

などなど、挙げればもっと出てきそうです。サービス業種によっても現場の課題は異なってきますが、さっき挙げたものは大体どの職場でも共通している課題ではないでしょうか。

もちろん、挙げた課題は介護業界に限った課題でもないとも思います。

話が少し反れてしまいましたが、最近ようやく引っ越しや転職も落ち着いたので読書を再開しました。学生時代から読書は好きでいろんな本を読んでいますが、今後少しずつ介護系の書籍の紹介もできたらなと思っています。

さっそく今回紹介させていただく介護系書籍の話に移っていきたいと思います。

介護系書籍・小説『介護士K / 久坂部羊』

介護士Kと聞くと、面白くて有名な方を思い浮かべる方もいらっしゃるんじゃないかと思いますが、今回は皆さんが思い浮かべる介護士Kさんとは違います。

今回紹介させて頂く『介護士K』は久坂部羊(くさかべ よう)さんの小説です。


数年前に実際にあった老人ホームでの連続転落事件がモデルとなっている小説で、小説のテーマは「安楽死」といったところでしょうか。
この小説の帯も「死なせるのは慈悲なんです」と大きい文字が目につき、とても印象的な帯となっています。

この書籍の執筆した 久坂部羊さん とは

久坂部羊さんは現役の医師でもあり、2003年に『廃用身』でデビューされた作家さんです。現役の医師ということもあり、小説のテーマは医療や福祉、人の死などのものが中心の作品が多いです。

久坂部羊さんというと『廃用身』や『オカシナ記念病院』、『悪医』など有名な作品が多くあります。『悪医』では2014年に日本医療小説大賞も受賞されています。

どの作品も現代の医療の問題点や課題を題材にしており、描写も生々しく、衝撃的な書き出しも多く、それゆえに評価が読み手によって異なるような気がします。

『介護士K』のあらすじ・見どころ

『介護士K』のあらすじ

有料老人ホーム「アミカル蒲田」で入居者の女性が深夜に4階から転落して死亡するという事故が発生する。

その事故に違和感を感じたルポライター朝倉はある介護士の関与を疑い、転落事故の調査を始める。

取材を重ねていく中で介護の現場の厳しい現実に直面し、調査にも行き詰まるが、第2、第3の事故が発生する。

報道や取材は更に加熱し、ある介護士を犯人と推測するような内容が飛び交うようになる。

ルポライター朝倉はそれでも真実を知ろうと懸命に取材を重ねていく。


介護施設での転落事故って聞くと介護士をしている方なら大体モデルになった事件を あれかな? って感じで予想できてしまうと思うんですが、たぶん思い浮かんだものがモデルで合っていると思います!

ただ読み終えた後で思い返すともしかしたらモデルとなっている事件は2つあるのかなって印象でした。老人ホームの転落事件ともう1つ、あくまで私個人の推測なのですが相模原の障害者施設での事件なのかなと感じましたね。

この書籍の見どころは
〇介護現場のリアルが生々しく描かれている。
利用者との関わりや介護士の労働環境、高齢者虐待についてなど

今後ますます深刻となってくる超高齢者社会。既に綺麗事だけでは済まされない介護現場になっているところも多いですし、家族から距離を置かれて生きることに希望を失ってしまった利用者も実際に多いですよね。家族以上にいる時間が長い介護士と利用者との関係性とかでも人手不足が一因で行き届かない個別ケアや関わり方とか、地域や家族とか友人とか施設の外の目や考え方と介護に関わっている人の考え方の違いや温度差など、介護現場ってそういう見えない課題が山積もりな訳ですよ。それこそ挙げたらきりがないくらいなので3つだけしか書きませんでしたが・・・。

そういう葛藤とか苦労が結構リアルに描かれているので、現役介護士には頷けるような、介護に携わっていない人には介護現場を知って頂けるような内容となっていました。

〇安楽死とか倫理的な部分について考えさせられる内容
今の日本では安楽死は認められていません。それでも介護の仕事をしていると生きているのが地獄なんじゃないかと思うくらいの心身状態の方に関わる機会が稀にあります。
例えば持病や栄養不足などから身体の一部が末端から腐って骨や筋が見えてしまうほど肉が溶けてしまった方とか・・・。
私は介護は仕事として割り切ってるのでそういう考えに肯定でも否定でもありませんが、感情移入しやすい人なんかは色々考えてしまいそうですね。

こういう倫理的な課題って絶対に答えが出ないけど、ケアとか介護って何なんだろう、良い介護って何だろうとふと考えてしまいますね。

最後に

久坂部羊さんの作品は医療や福祉の現場が物語の舞台になっていることが多く、人の死など考えさせられるテーマであることが特徴です。

どの作品も答えが出きらない現代の課題に焦点があたるし、読み進めていく中で異なる複数の課題に焦点が移りながら物語が進むような、多くのことを考えさせられる内容となっています。

読み進めていく中で、また読み終えた後で、読み手によって思う答えが違うので読んでモヤモヤしてしまう方もいると思います。

この『介護士K』も物語の終わり方も独特で、物語のテーマも「安楽死」と思われることからモヤモヤしてしまう方や物足りないと感じる方も恐らく多くいるんじゃないかと感じます。

でもこの小説は介護業界のリアルを生々しく描写していて、若い人も無関係とは決して言えないような、読む人の心に爪痕を残すような作品だと感じるので、福祉業界で働く人にも、福祉に関わりが無い人にもぜひ読んでほしい作品です。

シリアスなテーマではありますが、通勤時間の暇つぶしや自宅での退屈潰しにいかがでしょうか。

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「レバウェル介護(旧きらケア)」の転職支援を受けるメリット https://ys-kaigo.com/kiracare/ https://ys-kaigo.com/kiracare/#respond Sat, 25 Feb 2023 00:00:00 +0000 https://ys-kaigo.com/?p=1025

2023年に転職支援サービス「きらケア介護」は「レバウェル介護」にサービス名称を変更されましたが、サービス内容は変わりなく、これまで通りの利用ができます。

介護士わい

こんにちは、介護士わい(@ys_kaigo)です。
2022年末に介護転職しまして、引っ越し先が田舎であったこともあり、転職の選択肢が少なく転職にだいぶ苦戦しました。今回の私の転職では「レバウェル介護」に登録して転職活動を行っていました。

その体験談や同じくレバウェル介護に登録して転職した知人の口コミからレバウェル介護へ登録するメリットとデメリットを紹介していきたいと思います。


今回の私の転職では「レバウェル介護」にサポートをお願いしていたのですが、残念ながら「レバウェル介護」を通してでの転職ではありませんでした。

記事にしておいて何故?という感じになるかもしれませんが、この理由についてもこの記事の中で触れていきたいと思いますので、興味がありましたら最後までご覧頂けると幸いです。

レバウェル介護(旧きらケア)とは

「レバウェル介護」は介護業界に特化した人材紹介サイトで介護転職サイトの大手の1つです。介護職の転職関連のキーワードでネット検索すると、必ずと言っていいほど上位に現れます。

最近までは「きらケア」というサービス名でしたが、改名されて「レバウェル介護」となりました。ホームページを見ても「きらケア」時代のものと変わりないような気がします。

レバウェル介護はエージェントタイプの転職支援サイトで、「手当や給料の高い職場に転職したい」「人間関係の良い職場に転職したい」「残業のない職場で働きたい」「夜勤はしたくない」など自分の希望に合った求人を専門のアドバイザーが探して紹介してくれるというものです。

転職支援サイトの中でも求人数が多く、資格や経験の有無を問わず専門のアドバイザーのサポートも手厚いので転職で転職支援サイトを利用するなら必ず登録するべき一社という高評価の転職支援サイトとされていますね。


独力で求人を探していくとこんな場面が必ずあります。
・求人をどう探していったらいいのかわからない。
・求人の待遇面とか全然詳しく書かれてなくてよくわからない。(でも直接聞きにくい・・・)
・給料モデルのモデルが参考にならないモデルで自分がどれくらいになるか全く予想できない。

などなど、なかなかいい求人が見つからず転職活動が前進できているのか不安になってしまう方もいるかもしれません。

レバウェル介護のサポートを受けるメリット

◎専門のアドバイザーが最初から転職後のフォローまで一貫してサポートしてくれる。
地域ごとにアドバイザーがいて、担当となったアドバイザー1人が最初から最後までサポートしてくれるので自分の希望等に沿った丁寧なサポートを受けることができます。

担当のアドバイザーが最初に電話で転職の希望などをヒアリングしてくれます。

転職で何を重要視していますか?

・職種 (どの福祉分野なのか、どういう事業所がいいのか など)
・夜勤の回数 (多くてもいい、少ないほうがいい、したくない など)
・通勤時間 (1時間以内、自転車や徒歩圏内、車で○○分以内 など)
・残業時間 (残業代がきちんと出ればいい、全くしたくない など)
・給料 (月給、年収、賞与○○ヶ月以上 など)
・休日 (年間○○日以上、休みの取りやすさ など)

など転職するにあたり何に重きを置くかでどの求人がいいのか人によって変わってきます。



ヒアリングを終えた後、アドバイザーが求人探しを行い、LINEで送信されてきます。見つけた求人についても電話で1つ1つ希望に沿うかどうか、気になる部分はあるかなど聞いてくれるので、ヒアリングで話忘れたことがあっても連絡の都度、希望を伝えられ、改めて希望に沿った求人探しをしてくれます。

応募したいと思えた求人があった際も履歴書などの内容や面接の模擬も確認してくれるので、面接や応募書類の書き方が不安な方でも安心できるかと思います。

◎転職の成功確率があがる。
アドバイザーは面接等の事前準備のサポートは勿論のこと、求人の良い情報も悪い情報も教えてくれます。

新型コロナウイルスへの対応が緩和されて、事前の施設見学がやっと出来るところも増えてきたかと思いますが、まだまだ事前の施設見学が難しいところが多いです。
施設見学で情報が得られないこと、雰囲気が掴めないことは転職する上で成功率を大きく下げてしまいます。

アドバイザーは求人で聞きにくいことや施設の雰囲気なども

◎業界トップクラスの求人数であり、転職の選択肢を広く持つことができる。
介護1つとっても老人ホームだったりデイサービスだったりと様々な事業がありますよね。更に老人ホーム1つにしても家から遠いのか近いのか、待遇はどうなのか、転職で何に重きを置くかで求職者が感じることは施設ごとに違ってきます。

サポートを受けることで自分にあった職場を探すこともできますし、希望や考えを聞いた上で求職者に合いそうな求人や経験や取得資格から活躍できそうな求人を提案してくれることもあります。

レバウェル介護のデメリットや悪い口コミ

介護転職サイトやきらけあに限らずどんなものにもメリット・良い口コミがあればデメリット・悪い口コミも必ずありますよね。もちろんきらケアにもデメリットや悪い口コミは事実存在します。

◎担当者の対応やサポートへの不満
基本的に電話でのやり取りになるのですが、電話がしつこかったり、連絡がこなかったり。中には希望に沿わない求人内容だったという口コミもあるようです。

担当アドバイザーは変更可能!
ただでさえ転職活動は本業の合間に時間を作って進めたりと負担も大きいですよね。もし担当のアドバイザーと合わないと感じたら担当を変えてもらうことも可能なので、そうなった時は申し出てみてもいいかもしれません。

◎紹介料があるので、人材が欲しくても紹介を断られることがある。
紹介料は転職先での年収の2~3割なので経営面で苦しい施設は紹介を断ってしまうことがあるようです。

転職先での年収が350万だったとしたら、紹介料が70~100万円ほどとなります。
光熱費が高騰していて経営が苦しい施設にとっては紹介料はかなりの痛手ですよね。

紹介が断られても可能性は0じゃない!
もし紹介を断られてしまった求人がとても良くて諦めきれないという時はダメ元で求人先のホームページから直接応募してみてもいいかもしれません。
人材紹介サイトの紹介から受けることは難しいけど、紹介じゃなければ普通に採用試験を受けることができる場合があります。

実際私の転職がこのパターンでした。
レバウェル介護からは施設から「今は求人を出していない」と断られてしまったと言われたのですが、その後施設に電話で問い合わせたところ面接の機会をもらえ、無事採用。

ホームページの職員募集ページに求人が出ていることもあるので、紹介を断られてしまってもダメ元でホームページを確認してみるといいかもしれません。

レバウェル介護への登録をおすすめする理由

良い口コミもあれば悪い口コミもあり、アドバイザーに当たり外れがあると感じる方が少なからずいることは仕方がないのですが、それでも私はレバウェル介護に登録する価値は大いにあると思っています。

なんといってもアドバイザーから聞くことができる「会社や施設の内情、雰囲気など」
説明会や面接で担当者から聞くことの出来る情報は限られていますし、その内容が必ずしも正確とは限りません。

しかし、転職後の定着等のサポートも行っているレバウェル介護ならリアルな施設の内情や雰囲気、待遇などの話を転職者から得ていますので正確性は高いです。

結果的にレバウェル介護の紹介で転職するかどうかは別として、施設のリアルを聞くことができるというのは転職の成功率を大きく上げる鍵になります。

まずは貴方の転職の情報収集としていかがでしょうか。

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【移乗介助】腰を下ろすときは慎重に。意外と大きな怪我が多い移乗介助について解説。 https://ys-kaigo.com/transfer-assistance/ https://ys-kaigo.com/transfer-assistance/#respond Wed, 21 Sep 2022 09:00:19 +0000 https://ys-kaigo.com/?p=996 こんにちは、介護士Y(@ys_kaigo)です。

高齢者によくある事故というと転倒、骨折が一般的にイメージされるのかなと思いますが、今回は移乗介助での怪我に絞った内容にしていきたいと思います。

どうして移乗介助の絞った内容にしたかと言いますと、最近私が勤めている法人内の複数施設で移乗介助内での骨折事故が続いたという回覧があったからです。

移乗介助ってベッドと車いすをひょいと介助するだけだから、そんなので骨折なんてするの?とかもしかしたら不思議に思う方もいるかもしれませんが、実は移乗介助は骨折やケガのリスクが多いにあります。

ひょいと介助するだけなら腰も痛めないでしょうし、きっと移乗介助というのも奥が深いのでしょう。

どんな事故があったのか

冒頭で書いた「事故が続いた」ということは2件以上・・・
実際どんな事故だったのか気になると思いますが、どちらも移乗介助の中で骨折に至ってしまった事故です。

●骨折事故①
車いすから椅子に移乗しようと車いすから立ち上がり、その際に利用者の支えが甘く、立位保持の限界に達した利用者が椅子にドスンと座る形となり、数日痛みの訴えが続いたので受診したところ腰椎の圧迫骨折と診断。

●骨折事故②
ベッドから車いすに移乗する時に、座面にドスンと腰を下ろしてしまい、その時は痛みの訴え等なかったようですが、翌日から痛みの訴えがあり、1週間続いた後に受診して腰椎の圧迫骨折と診断。

どちらも腰椎の圧迫骨折という利用者に長期的に苦痛を与えてしまう結果になってしまいました。回覧に目を通しただけでもぞっとするような事故です。

腰椎の圧迫骨折とは

腰椎とは脊柱、背中の骨の一部にあります。背骨といわれる脊柱は上から頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨、鼻骨からなっています。

仙骨、鼻骨以外はだるま落としのように円柱が何個も重なっているような感じですね。

圧迫骨折とは何らかの力が上下方向に加わって、円柱のような形をした椎体が体の重さを支えきれずにと潰れてしまう骨折です。一度に複数の椎体が潰れてしまうこともあるそうです。

今回私が勤める法人であった座った時に起きた圧迫骨折
座るという動作はどんなに丁寧に座っても、上半身の重さが背骨にかかっていきます。背骨の下側であればあるほど、胸椎よりも腰椎のほうが負荷が強くかかります。

着地した時の衝撃で骨の脆い方は健康な方より骨折などの怪我のリスクが高くなるということですね。

怪我を防ぐために

若い人と比べると高齢者の骨はもろく折れやすい状態であることが多いです。中には若いころから高齢になってもバリバリやってきて骨も身体も丈夫な方もいらっしゃいますが、そっちのほうが珍しいかもしれません。

なぜ高齢者は骨がもろくなりやすいのか。
①加齢
加齢により骨形成のスピードが低下する為、骨密度が低下しやすくなる。

②女性ホルモンの低下
女性は50歳頃に閉経を迎えると女性ホルモンが低下し、骨吸収のスピードが増加し、骨密度が低下しやすくなる。一般的に女性の方が骨折しやすかったり骨密度が低いと言われるのはこのホルモンが関係しています。

③生活習慣
運動不足などにより骨への負担が減少すると骨量が低下します。
食生活もカルシウムやカルシウムの形成を助けるビタミンD、Kなどが欠乏すると骨密度・骨量の低下が起きやすいと言われています。

骨密度は20代~30代がピークとされ、過ぎると徐々に低下していく為、高齢者になっても骨折しにくい身体を作る為には、若い内に骨密度のなるべく上げることとピークをすぎたら骨密度や骨量をなるべく落とさない生活習慣、食習慣を心がける必要があるのです。

最後に

食事の見直しだけでは十分にビタミンなどの栄養が足りない可能性がある為、最近は様々な健康食品が出回っていますね。生活習慣、食生活の見直しだけで不安でしたら少しだけ健康食品を取り入れてみるのも1つの選択肢かもしれません。

少し脱線してしまいましたが、
移乗介助とかで腰を下ろすときはゆっくり慎重に、です!

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介護職を長く続ける為のコツ「休む勇気をもつこと」 https://ys-kaigo.com/about-the-courage-to-rest/ https://ys-kaigo.com/about-the-courage-to-rest/#respond Tue, 14 Jun 2022 12:52:00 +0000 https://ys-kaigo.com/?p=932 介護士の印象といえば「きつい」「腰痛」など悪い印象が悪目立ちしていますが、怪我や体調不良に悩む介護士は多いですね。

慢性的な人手不足で休みにくいと言える介護業界ですが、

・体調悪いけど、そこまで悪いわけじゃないから休みにくい。
・今日○○があるから休んだら周りに迷惑がかかるからやすみにくい。
・人手不足だから休むと迷惑が…
・休んだら何言われるか…

などなど、こんな経験ありませんか?

介護業界に限らずの話かもしれませんが、今回はどうして介護士はそんなにも休みにくいのか、それでも休むべきケースについて解説していきたいと思います。

休みにくい原因

休みにくい理由を挙げると正直キリがないので、大きなもの4つに絞っています。

①慢性的な人手不足であること

介護の仕事は1日の中でやらなければいけないことが決まっており、決められていることの合間だったりひと段落ついた際に間接業務だったり個別ケアといった業務が加わっていきます。

最低限の業務が決まっている以上、休む人がいるということは出勤している他の職員の負担が増えることを意味します。

慢性的な人手不足で
・他の職員に迷惑がかかる。
・業務に支障をきたす。
という考えが頭をよぎり、休みにくいということに繋がってしまうのです。

普段私たちが出勤している時も欠員が出て、どうしよう・・・って状況になることがありますよね。休みたいという経験がある介護士も休まれる側になるとどうしても不安や不満を感じてしまう。

それだけ人員に余裕がない中で普段仕事をしているということです。

②後日に回せない仕事があること

介護士の方はご存じのように介護士には意外と後日に回せない仕事があります。

会議、提出物、カンファレンス、係や委員会など、日時が決まっているものが意外と多く、利用者もケアマネほどではありませんが利用者・係・委員会は担当制になっていて、代役がきかないということもあります。

そのために
・休みたいけれど今日○○があるから…
・今日○○しなきゃいけない日だから…
と休みにくい要因になっています。

③シフト制であること

介護士にはざっくりと 早番・日勤・遅番・夜勤 というようにシフトが決まっており、出勤から退勤までの業務スケジュール・役割も勤務ごとに決められています。

その勤務が複数人配置されていれば良いのですが、勤務種1つあたり1人という施設も多いです。そのため、休む人がいるとその勤務でやらなければいけない業務を他の人がしなければなりません。

当然、休みたい側は迷惑がかかる、休みにくいという気持ちになってしまいますよね。
人手がギリギリでなければ他の職員が代行できるのですが、深刻な人手不足の施設では休日の職員に連絡して出勤を求めるところもあるようです。

④職場の人間関係によるもの

どの職場にもいるお局と言われる存在やパワハラ上司など、何かにつけて文句を口にする職員がいます。なぜかどこ行っても職場に1人はいるんですよね・・・。

そういう職員がいると
・休んだら後日何言われるかわからない。
・次の出勤が気まずい。
などの不安を感じます。

それでも休む勇気が必要な理由

一言で言ってしまうと、介護職を長く健康に続けていくためのコツの1つが「自分を守る」ことだからです。

休むと確かに迷惑がかかったり、どう思われるかと不安になりますが、特に体調が悪いときや怪我をしている時は無理して仕事に行くことで余計に悪化させて後々もっと大きな迷惑をかけることに繋がってしまいます。

傷は浅いうちに、ということですね。
1日休めば良くなるものも、無理をして悪化してしまえば良くなるのに何倍も時間がかかります。周りの職員への負担もその分増えてしまいます。

無理して頑張ってしまった結果、パワハラ上司がいればパワハラも、お局職員がいれば嫌味も、周りの職員への迷惑もその分大きくなってしまうということを頑張ってしまいがちな職員は意識する必要があるのです。

休ませてもらえない場合

経営側や上司は利用者へのサービス提供の責任もありますが、職員の労働環境を整える、守る責任もあります。

本人の意思であれ、パワハラなどの強要であれ、無理をしてしまえばその結果は利用者や事業者に全て返ります。

無理をし続ければ身体や心を壊してしまう。
休職や退職といった労働力の減少、残った職員への負担増といったことに繋がります。
職員が減ったり、負担が増えて疲弊してしまえばサービス提供も不安定になったり、質の低下に繋がります。

無理をするということは現場を崩壊させるトリガーにもなりえます。だから頑張ってしまいがちな職員は「休む勇気」を持ち、周りの職員も「休んでもらう」心遣いが必要です。

自分の身体が資本のこの業界で長く健康に働くためには無理をしないことと職員のことをしっかり考えてくれる環境で働くことが不可欠です。
休むべき時に休ませてもらえない、休むことで不当な扱いや評価を受ける場合には職場を変える選択肢もあります。

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心穏やかに働く為の心得③「真面目になりすぎない」 https://ys-kaigo.com/about-the-knowledge-to-work-calmly-3/ https://ys-kaigo.com/about-the-knowledge-to-work-calmly-3/#respond Thu, 09 Jun 2022 07:52:00 +0000 https://ys-kaigo.com/?p=922 仕事をしている人には
・仕事を楽しんでいる人
・仕事が趣味になっている人
・辛いけど生きるために仕方がなくしている人
いくつか種類がありますが、しんどそうに毎日を過ごしている人も多いですよね。

仕事を楽しんでいる人、ストレスが無い人ではなく、今回も仕事が辛い人、ストレスフルな人向けにどうしたら心穏やかに働くことができるかを記事にしてみました。

前回は「全力を出さない」というテーマでしたが、今回は「真面目になりすぎない」について解説していきます。

真面目な人の特徴

真面目な人ってどういうイメージがありますか?
って書きながら私もどんな人だろう?と考えてみました。

・遅刻や欠勤をしない。
・冗談を言わない。
・提出物や仕事の期日はしっかり守る。
・ミスが少ない。
・仕事の細部までしっかりしている。
・努力家。
・常識やルールを守る。
・評価が良い。

などなど。考えれば他にもいろいろと出てきそうですが、マイナスなイメージってないですよね。

だったら真面目がいいよね、真面目であることが大切だよねという方、すごく多いと思います。

真面目な人には何が起こるか

真面目な人というのは先ほど挙げた特徴からもイメージできるようにいい人ですし、仕事を安心して仕事を任せることができる人、会社にとっていい仕事をしてくれる人でもあります。

そういう意味では社会を回す意味でも会社を大きくしたり、いい会社にする為に、真面目であることは大切ですが、それはいい会社、職員・従業員想いの職場であればの話だと思っています。

真面目な人が真面目な人という評価のままであれば真面目な人であることは大切だという意見はその通りだと思うのですが、真面目な人が悪い会社や悪い上司と組み合わって使い勝手のいい人とか便利な人ってなってしまうと良くないですよね。

例えば、
・残業を引き受けてくれる。(しかもサービス残業だったりする)
・多少の無理も文句言わず頑張ってくれる。
・家に持ち帰ってでも仕事をこなしてきてくれる。

などなど。仕事に人生を捧げているのであればその働き方でも良いかもしれませんが、そういう方はあまり多くは無いと思うので、ほとんどの方は便利な人となってしまうと潰れてしまいます。

介護現場でも真面目で文句を言わない人は
・大変な委員会や係、担当を任される。
・残業をよくお願いされる。
・夜勤が人より多い。
といった人が多いですね。

真面目は報われないことが多い

便利な人とされてしまった人も含め、真面目な人は報われないことも多いです。
良い会社、良い上司と巡り合えていれば、良い業務成績を残すことができて、良い評価をもらって出世していくことができて、報われているかもしれません。

しかし、悪い会社、悪い上司と巡り合ってしまっていると、便利にいいように使われてしまい、下記のようなことが考えられます。
・プライベートの時間が削られてしまう。
・体調を崩してしまう。
・病んでしまう。
・ミスをするようになり会社や上司の言うことに応えていくことができなくなっていく。
・最終的に評価されなくなる。

介護の仕事は特に個人の業務に対しての成果や評価というのがされにくいので一般企業より報われないことが多いかもしれませんね。
どれだけ介護技術があって日々の業務に貢献して、現場職員からの評価が良かったとしても実際に評価者の上司とはシフトが被らないことも多いので、どれだけ個人が日々の業務に貢献しているかは理解できないし、評価しようがありませんよね。

利用者にケガをさせてしまったり、明らかにさぼっていて周りの職員からの評価が悪かったりすれば人事評価もマイナスに動くかもしれませんが、評価の良い真面目な人がどんなに日々の業務に貢献していてもそれがプラスに評価されることって介護現場ではほとんどないように思います。

便利な人にならないために

真面目で便利な人というのは会社にとっては仕事を沢山こなしてくれるいい人材ではありますが、いいように使われてしまうとやはりプライベートの時間が少なくなってしまいます。

人生を仕事に捧げている人は別ですが、お金を稼ぐためだったり生きていくために仕事をしているのであれば、プライベートの時間が削れてしまうことは仕事をする意味や目的から反れてしまっている可能性がありますので、注意が必要です。

・やらなきゃいけない仕事はしっかりやる。
・お願いに何でも応えようとしない。
・プライベートを削ってしまう場合や体調を崩してしまいそうな場合は丁重に辞退すること。
このあたりが大切になってくるのではないかと思います。

ですが、社会ではやはり真面目に仕事する人が求められていますし、真面目であることが大切だと思う人が多いので、不真面目アピールしたり、真面目であることを否定してしまうときちんと仕事をしていたとしても悪く評価されてしまう可能性がありますのでご注意ください。

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心穏やかに働く為の心得②「全力を出さない」 https://ys-kaigo.com/about-the-knowledge-to-work-calmly-2/ https://ys-kaigo.com/about-the-knowledge-to-work-calmly-2/#respond Fri, 03 Jun 2022 13:30:00 +0000 https://ys-kaigo.com/?p=889 今や男女ともに多くの方が1日の大半を職場で過ごしていて、誰もがなるべく雰囲気良く働きたいと願っているのに、どの職場にも変な人がいたり、サボル人頑張る人で分かれていたりして人間関係のトラブルってなぜか絶えないんですよね。

人間関係の悩みに留まらず、頑張ってしまう人は身体的にも大きなダメージを受けています。今は若かったり、健康だったりで無理がきいているかもしれませんが、将来的には頑張り続けてしまうのは大きなリスクになりえます。

前回は「期待しない」をテーマに書き綴りましたが、今回は「全力を出さない」をテーマに書いていこうと思います。

スポーツやゲームとは違い介護という仕事では全力を出さないことがとても大切だと思われます。

なぜ全力を出さないことが勧められるのか、それは手抜きではないのかと思われる方もいるかもしれませんが、これからその点を含め解説していきたいと思います。

全力を出さない、とは

全力を出すというのは本気、100%の力をもって取り組むことですが、全力を出す為にも全力を出さない為にもそれぞれ必要なことがあり、メリットとデメリットの両方が存在します。

時と場合によって力の出し具合を変える必要があることも多く、介護に関してはほとんどの場合において全力を出さないことが介護という仕事を長く続けていくコツなのだとも思います。

職場にこんな職員いませんか?
・自分の仕事を済ませ、他職員の役割をどんな時もフォローしにいく職員。
・この時間までに終わらせればいいという業務も急いで早く早く終わらせる職員。
・係や委員会の仕事をメンバーで協力分担せずに、1人で全部やってしまう職員。
・真面目でいつもせかせかと仕事をしている職員。

中にはこんな人もいるでしょう。
・この人がいてくれれば今日は安心だと思える職員。
・この人がいてくれれば業務がスムーズになると評価される職員。

そのような職員は危険です。
特に後者2つは仕事の出来る人、いい人というよりいいように使われてしまう人のような気がします。

全力を出さないことのメリット

全力を出すということはその分身体への負担も大きいということであり、身体の回復にもそれなりに時間を要します。

全力を出さないことのメリットとしては
・力の温存ができること。
・身体への負担が減り、怪我や体調不良、事故のリスクを軽減できること。
・身体への負担を減らし、回復が短時間で済むこと。

疲れ切ってしまうと周囲への注意力も低下してしまい、意外とリスクのほうが大きくなります。
また、仕事が終わった後に余力があることでプライベートでの選択肢も増えるかもしれませんね。

全力を出さないことのデメリット

全力を出さないことは悪い印象があると思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。メリットでも挙げたように、悪いことという印象があってもそれ以上にリスクがあります。

ではデメリットにはどんなことがあるのでしょうか。
全力を出さないことが悪い印象があると思っている方が少なからず、どの職場にもいると思いますので、時と場合により他人から手を抜いていると見られてしまうことが稀に稀にあります。

そういった見方をされ、上司が今の福祉業界に理解のない方であれば人事評価などにマイナスの影響が出ることもあるかもしれません。

介護で全力を出さないことを勧める理由

スポーツやゲームであれば試合や大会があって、その日までに練習して技術を磨いたりコンディションを整え、当日に全力を出し切ります。
営業職などノルマがあるような仕事でも成果を出さなければ給料が増えませんよね。

上記のように全力を出さなければいけない機会がある人たちは世の中にいますが、介護士のように重労働がひと月に20日前後あるという人は別です。

毎日毎日全力で仕事に取り組んでいたら身体的につぶれてしまう方がほとんどだと思います。全力を出すと言うことは身体にも大きな負担がかかることが必然で、そのダメージはすぐには回復しません。

例えば、すごく疲れた日や体調が悪い日など体力を消耗しきっている日は身体は休息を必要としています。夜の早い時間に眠気に襲われる経験、誰しも経験されていると思います。「寝落ち」と私たちが呼んでいることも、身体が休息を必要として体に引き起こすことのひとつで、休息不足による気絶の一種とも言われているようです。

メリット・デメリットの説明でも挙げたように、疲れ切っている状態ではいざ介護の場面で力が発揮できなかったり、周囲への意識が薄れてしまうことで事故や怪我などのリスクがあり、安全安心の介護は難しいと言えます。

利用者の近くにいても一瞬の気の緩みや不注意で事故が起きてしまうことは介護現場では珍しいことではありません。

自分にとっても、利用者にとっても日々の介護を安全に行っていくためには次の介護の機会にも力を発揮できるように温存していくことも大切です。

また、プライベートあってこその仕事ですから、仕事で疲れ果ててしまうと仕事の後や休日にプライベートを満喫することも叶わなくなってしまう可能性があります。

全力を出すことを諦めて無理なく働くために。

●急いでもマイペースでも業務量は変わらない。
業務量や介助量が同じでも、急いで少しでも早く終わらせようとするのと、無理のないペースで行うのとでは、同じ業務量でも負担が変わってきますよね。

業務のほとんどは目安として何時~何時の間にこれをするという業務スケジュールがあると思います。早く済ませれば後々余裕ができるかもしれませんが、早く済ませることが絶対的に正しいというわけではありません。

大切なのは自分に無理のないペースで動いていくこと。無理のないペースとは言ってもダラダラとするのではなくあくまでも与えられている役割を終えることをゴールとした上で、です。終わらせる努力をした上で、自分に無理のないペースで動いて、それでも終わらないことは終わっていない部分を引き継げばいいのです。

無理なペースで働くこと、オーバーワークは仕事の時間はアドレナリンが出て乗り切れるかもしれませんが、退勤後に疲労感が残り、趣味や個人的な予定などのプライベートでの活動量の低下にもつながってしまいます。

自分の怪我にも繋がってしまうこともあり、無理なペースで働くことはデメリットしかありません。

●プライベートあってこその仕事、プライベートも含めての人生
仕事だけの日常というのはどうでしょうか?
何のために働いているのでしょう?

仕事を生きがいにして仕事に人生をかけている人がいることも事実ですが、家族を養うためやお金を稼ぐために仕事をしている方が圧倒的に多いのが現実です。

そういった方々であれば仕事に全力を注いで、疲労感からプライベートの時間に何もできなくなるということは豊かな人生とは少し異なってしまうかもしれません。

●いい人、いいように使われる人にならない。
冒頭で挙げた「この人がいると安心、この人がいる日は楽」などといった職員。
周りからの評価は仕事ができる、早いということで良い評判かもしれませんが、1つだけリスクがあります。

その職員がテキパキ動いて周りが楽をしているパターン。このパターンはとても危険です。
周りは楽をしたくて手を抜いたりして、その間にできる職員がテキパキ業務をこなしていくということは職員間の業務量のバランスが悪く、負担も動く職員に集中してしまいます。

長い目で見ると、
・楽をしている職員は成長しない。
・動く職員は疲弊していき、潰れてしまう。

このように全力で働くこと、無理なペースで働くことはデメリットばかりです。

自分と利用者の健康と安全、自分と家族のプライベートの為に今一度働き方を見直し、無理なペースで働くことを極力さけられますよう、お勧め致します。

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現役介護士が思いついた、あったら人手不足解消が期待できそうな手当て・福利厚生 https://ys-kaigo.com/about-the-ideal-allowance/ https://ys-kaigo.com/about-the-ideal-allowance/#respond Sun, 01 May 2022 23:08:00 +0000 https://ys-kaigo.com/?p=777 実は私が今勤めている施設では毎月2人前後の職員が退職しています。

その理由として
・新型コロナウイルスによる制限で心身の疲労が限界に達した。
・制限ある施設生活により認知症の進行が早まっている利用者の暴力や暴言に心を病んだ。
・コロナ関係なく、腰痛など身体の怪我により介護が難しくなった。

そんな中先日、同僚からこんな声をかけられました。

同僚「どうしたら人手不足解消されると思う?」

介護士Y「他施設にはない魅力的な手当ての支給とかあったら求人応募も増えるんじゃないですかね?」

同僚「魅力的な手当てって例えば何?」


ということで今回は雑談の中で思いついた、あったら求人応募とか増えて人手不足が解消されるかもしれない魅力的な手当てを書いていきます。

経営側の考えや壁については考慮していない、ただの同僚との雑談ですので、ネタとして読んで頂ければと思います。

施設でよく聞く不満を上げてみる

現場で働いていると色んな不満が聞こえてきますよね。

羅列してみると
・週末とか祝日は出勤人数少なすぎてきつい。
・通勤時間長くて朝早かったり、帰りが遅くなる。
・夜勤の欠員でても補充なし、きついしあり得ない。
・有休を消化できるのは小さい子供のいる女性職員ばかりで、高い有休消化率はほぼ詐欺。
などなど

どうにもできない、解決できない不満ばかりで聞くことしかできないのがなんとも切ないのです。

そこでそういう不満に焦点を当てて、こういう手当てがあったら妥協できるんじゃないかと考えてみました。

遠距離通勤手当て

通勤って仕事に行く上でセットになる行動。しかも電車などの公共交通機関を利用した通勤って意外としんどくて、近距離通勤の人と比べてデメリットが多いんです。

・通勤ラッシュ時の満員電車。
・電車の遅延で業務に間に合わないことがある。
・感染症が流行する時期の感染リスク増加。
・家を出発する時間が早く、帰宅時間が遅いのでプライベートの時間が近距離通勤者より短い。

勿論近距離通勤者にも少なくもデメリットがあります。
・施設で何かトラブル(災害とか、欠勤者が出た時とか)があった際は呼び出されることがある。
・施設の近くだとプライベートで職員や利用者、利用者家族に遭遇しやすい。

遠距離通勤者は電車やバスの定期券代分の交通費が給与に上乗せで支給されますよね。でもこういったリスクや労力に対する配慮が福利厚生の中にあるというのは聞いたことがありません。

可能であれば職場に遠すぎない、通勤が苦にならない地域に住みたいという方が多いとおもいますが、そうなると就職や転職の際に基本的に遠い施設は選択肢から除外されてしまいます。

でももし、交通費とは別に遠距離通勤手当てなるものがあれば、遠距離通勤も妥協できて、就職転職の選択肢も増えるのではないかと思います。

祝日出勤手当て

家庭がある方など家庭の事情や希望で出勤できない土日祝日は出勤職員が少なく、バタバタしがちではないでしょうか。

そういう出勤できない職員がいて、出勤職員が少ない大変な日だから出勤したがらない職員が増えて、更に出勤職員が限られる、という悪循環が生まれることもあります。

多くの事業所には年末年始手当てがあり、年末年始は出勤したくない時期と思う方も多いですが、中には手当てがあって稼げるからと希望して出勤する職員がいますよね。

それと同じです。年末年始だけじゃなくてゴールデンウィークなんかもあっていいんじゃないかと思ったりします。

出勤を嫌がられる日だからこそ、出勤したら手当てが発生するという仕組みがあったら、祝日の職員配置の多少の改善が期待できるかもしれませんね。

欠員手当て

人手不足が深刻な施設では夜勤の人数を確保できず、欠員1名の夜勤体制で夜勤しているところもあります。

救搬でもあったら業務の遂行は不可能なんじゃないかと・・・。

同じ夜勤なのに欠員があるだけで業務量も疲労感も増えてしまいます。それで給料も変わらないとなると、それは欠員があること、欠員の補充がないことに対して不満がでてしまいますよね。

労働量が増え、事故などのリスクもより高まる環境でありながら報酬が変わらないのは反発があるのは当然。介護施設のような急変や事故など生命の危機に直面することがある仕事は職員が少ないことで対応が遅れてしまったりとリスクが増えてしまうので、報酬が増えるからよしとはならないとは思いますが、不満は軽減されるかもしれません。

最後に

今回は同僚との雑談をそのまま記事にしたものなので、経営面については全く無視した内容となっています。

仕事をしていると「こんなのあったらいいのにな」みたいなことがありませんか。
あったらもっと良くなるかも、というものはたぶん考えたらきりがないほど出てきそうですが、あったら本当によりよくなるものが実現されていく事業所が増えるといいですね。

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介護士の給料を自力で上げる方法 https://ys-kaigo.com/how-to-raise-your-salary/ https://ys-kaigo.com/how-to-raise-your-salary/#respond Wed, 13 Apr 2022 13:52:00 +0000 https://ys-kaigo.com/?p=669 2022年の2月から介護士・看護師・保育士の給料が9000円程増額されるという岸田総理の政策がありましたが実際に皆様はいくら増え、この処遇改善をどう思われたのでしょうか。

9000円増えた方はほとんどいないのではないでしょうか。中には増えてすらいない方もいるのではないでしょうか。
私が勤めている法人は4月になった今も増えてなく、給料明細を見ると、また上げる上げる詐欺なのか・・・と切なくなります。

介護士の給料水準は未だ低く、満足されている方が多くないのが事実。今回は国による処遇改善以外の方法で給料を上げる方法をまとめてみました。

他産業と介護士の平均年収

国税庁の令和2年度民間給与実態統計調査では全産業の平均年収は433万円となっています。

では介護士はどうでしょうか。

令和元年 平均月収令和2年 平均月収令和2年 平均年収
介護士(常勤)300,120円315,850円3,790,200円
介護士(非常勤)189,200円196,630円2,359,560円
相談員(常勤)332,980円343,310円4,119,720円
介護支援専門員(常勤)347,460円357,850円4,294,200円
※金額は手当てと一時金込み

参考)令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果

令和2年度の調査ではどの職種も月1万円程、給与が上がっていますね。ただ、令和元年以前の調査結果(ここには載せてませんが・・・)を見ても年々少しずつ給与が上がってきてはいますが、十分な処遇改善に至っていないことも事実です。

あくまで「平均」という統計上の数字ですが、その数字上でも介護士の給与は日本人の平均年収よりも低いということが分かります。

給料を上げる方法

限界はありますが、国の処遇改善を期待せず、自力で上げる方法はあります。大きく4通りの方法があるんじゃないかなと思います。

手段① 手当てを増やす

給料明細を見ると大体記されていますが、介護施設での手当というと処遇改善手当、夜勤手当、資格手当がありますよね。これらは事業所によって支給額が異なり、給料に大きく影響してきます。

夜勤手当が支給されても決して高い手当とは言えませんし、資格手当・処遇改善手当については支給されない施設もまだまだ多いです。資格手当は5000円程度が多いですが、処遇改善手当は低くても10000円を超える為、支給の有無で少なくとも年間10万ちょっとはが出ることがあります。

【処遇改善手当】
直接介護に携わっている介護職に支給される手当です。処遇改善手当は介護職の賃金改善と雇用の安定を目的として作られた制度で、平成21年から介護職員処遇改善交付金、平成24年から介護職員処遇改善加算という形になっています。処遇改善加算はサービス料に上乗せして請求され、その収入を職員に還元するために作られた加算です。

加算は事業所の規模や処遇改善の取り組みによって加算率が異なり、支給方法は事業所に一任されている為、支給方法や金額は事業所によって様々で、毎月支給するところもあれば、年のどころかで一括支給するところもあります。中には加算を取っていても職員に還元していないところもありますのでこれから転職や福祉業界に勤める予定の方は入職する前に確認しておいたほうがいいです。

私が以前勤めていた法人では、施設費として設備整備に回され、職員には還元されていませんでした。そういう施設は多いようで、労働環境がしっかり整備され、職員の負担が軽減されているのであればいいという職員もいるかもしれませんね。

私の知人の施設では施設の設備費となり職員への還元はなく、設備費という名目でありながら機械浴や車いすなど故障や不具合が多く、介助以外でのストレスが多いそうです。機械浴のストレッチャーの昇降ができないとか、チルトリクライニング車いすがリクライニングしたら戻らなくなるとか・・・。

【資格手当】
法律で支給が定められていない任意の手当です。福利厚生の一種なので資格によって支給されないところもあれば、複数資格所持でも同一金額の支給であったりと、事業所によって支給方法、金額ともに異なります。

中には勤続年数が増えていくにつれ資格手当の金額が減っていくなんてところもあるようです。最終的には支給が無くなるなんて、酷い話ですよね・・・。
これ、実は私が今勤めている施設のことなのですが、徐々に減額されて15年くらいで資格手当の支給が0円になるんだったような。

狙いやすい資格としてはやはり介護福祉士でしょうか。

【夜勤手当】
これも法律で支給が定められていない任意の手当です。夜勤1回につき○○円という形での支給が殆どですね。任意なので支給されない施設ももしかしたらあるかもしれませんが、介護士は5000円前後での支給が多く、地方や一部の首都圏では5000円を下回るところがあるようです。

私が知る範囲で3000円が最低で、最高が1万円ですね。3000円未満のところはあるのでしょうか?

手段② 出世(管理職になる)

管理職になることで業務のマネジメントや雑務、事務が増えますが、基本給が上がったり、別途手当てが出ます。

現在の職場に長く勤めるつもりであれば管理職への道も給与アップの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

手段③ 転職

手当ての部分と少し被ってしまいますが、手当ての支給が多い職場などより給料の良い職場に転職することで一時的に年収が落ちる可能性はありますが、長く見ると良い待遇にすることが可能です。

給料面は面接などの際に確認しづらいと思いますが、そのような場合はエージェントに頼ることをおすすめします。施設の内情や細かい部分の確認など、自分では難しいことでもエージェントを通すことで知ることができる可能性があるからです。

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「アットホームな職場です」という求人には要注意! 求人でよく見かける「アットホームな職場です!」って、いいなぁと思ってしまいますよね。人間関係で悩まない職場に行きたい。そう思う方は多い...

手段④ 副業

現在は国が副業を推奨していますが、何故か福祉業界って副業NGと就業規則に載せてるところが多いんですよね・・・。

私が現在勤めているところも就業規則に副業について記載があるのですが、雇用されるタイプの副業は禁止という内容で書かれています。

就業規則に1つ違反したからといって解雇になることはまずないと思いますが、就業規則に反しない内容の副業ができれば、本職で身体を壊した時なんかの不安も軽減されて生きやすくなるのかなと思います。

今の時代、色んな副業がありますし、SNSで急にDMが飛んできたりということも多いと思いますが、「楽して稼げる」は大体嘘だと思ったほうが良いです。
稼いでいる人の「楽」と庶民の「楽」に違いがあることもそうですが、成果の裏には何かしらの努力が隠れています。挫折しないためにも、何か始めるのであれば「楽に稼げる」と思い込まずに挑戦してみてください。

最後に

10年ほど前から介護士の処遇改善は政策に盛り込まれていましたが、実際に処遇改善の恩恵を受けることができているのは一部だけのように思います。全くされていないわけではなく、年々少しずつ上がってきてはいるものの十分な処遇改善に至っていないのは事実ですし、今後も大幅な処遇改善は期待できないと思う介護士が多いことと思います。

2025年問題が3年後に迫っており、超高齢化社会が止まることはまずないですし、働き世代への負担は今後も増していくことが考えられます。高齢者が増えて若者が減っているので、働き世代の負担が減ることはないと考えておいたほうがいいでしょう。

今後も働き世代にとって厳しい社会となっていく中で自分や家族の生活をどのように守りながら働いていきたいのかで選択肢も異なるかと思いますが、現在の職場で頑張るのか、新天地を求めるのか、収入の柱を増やすのか、どれを選んでも間違いということはありません。転職も今や売り手市場ですし、副業も色んなリスクがありますから、焦らず自分にあうものを選んでいくことができるよう願うばかりです。

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「アットホームな職場です」という求人には要注意! https://ys-kaigo.com/about-a-homely-workplace/ https://ys-kaigo.com/about-a-homely-workplace/#respond Tue, 05 Apr 2022 01:21:00 +0000 https://ys-kaigo.com/?p=565 求人でよく見かける「アットホームな職場です!」って、いいなぁと思ってしまいますよね。
人間関係で悩まない職場に行きたい。そう思う方は多いです。

私も色んな種類の人間関係トラブルを経験してきましたが、1度だけ辞めたいほど精神的に追い詰められたことがありました。そういう時に仲のよさそうな楽しそうな職員たちの写真と一緒に「アットホームな職場です!」と紹介されている求人を見るとどうしても魅力的に見えてしまいます。

でもその「アットホームな職場です」というアピールには注意点があります。

その表現にはどんな罠があるのか、写真に写る仲の良さそうな職員たちの姿は本当の姿なのか、見極めて応募しないと後悔することも・・・。

今回はそんな謳い文句に隠された注意点を解説します。本当に良い職場の場合もありますので参考程度で読んで頂けたらと思います。

求人内で人間関係の良さを謳う理由

福祉業界もかなり多いですが、福祉業界に限らず人と協力しながらこなしていく仕事にはかならず人間関係のトラブルが起こります!

福祉業界でも経験や長い勤続年数を持つ人が経験の浅い職員をいびったり、いいように使ったりって絶えないですよね・・・。
そしてそんなお局職員たちを成敗することはとても困難なのが現状です。

人間関係のトラブルから退職・転職を決意する人が多いこの世の中だからこそ、人間関係の悪い職場であっては人材確保なんかできっこありませんよね。だから求人内に人間関係の良さを謳う紹介文を載せているものが多いです。

アットホームな職場です、以外にも似たような表現で書かれていることがあります。
・アットホームな職場です。
・働きやすい職場です。
・風通しの良い職場です。 などなど

これらの求人がどうして要注意なのか、これから解説していきます。

アットホームな職場=いい職場 ではない。

「アットホーム」ってどういうイメージを持っていますか?

職員想いの良い職場、皆仲が良い、人間関係で悩まなそう、交流が多い、楽しそう、などなど。

そもそもアットホームという意味は「家にいるようにくつろげる」という意味で、求人にアットホームというキーワードがあるとさっき挙げたような良いイメージいろいろ持つと思うんですけど、アットホームな職場という表現には注意したほうが良いです。

何故かというと、「アットホーム」って人によって違うんですよ。家のようにくつろげる環境ってみんな同じじゃないですよね。なのでその求人元と自分の「アットホーム」が違う可能性があり、もし違う場合は入職後に後悔してしまうかもしれません。

「アットホームな職場」に潜む可能性

イメージとして一体感があるとか交流が盛んというのは強ち間違いではなくて、それらが間違った方向に行くとこれから挙げるような可能性があります。

例えるなら「体育会系」のようなイメージでしょうか。

●残業の強要
みんなで頑張ろう!って社風だとすると、定時退勤や早く帰ることが見捨てるとか裏切りみたいな感じに見られたりします。

自分の仕事を終わらせたら帰りたいとか、定時で帰りたいって人には辛い環境かもしれませんね。

福祉業界でもたまにありますね。私も1度だけ年1回の監査準備のときに12連勤の酷務で体調崩して病院行こうと帰ろうとしたら「監査前でみんな頑張ってるんだよ?」と説教されたことがあります。

●退勤後や休日の行事・交流の強要
退勤後や休日の飲み会、スポーツなどのイベントに強引に誘われたことありませんか? 断ると冷ややかな目で見られたりと行っても行かなくても面倒くさいです。

フットサルとかBBQとか、よく聞きますね。

●プライベートへの過干渉
一体感とか仲間感が強いせいか、プライベートのことを聞かれることがあります。多少聞かれるくらいであればほとんどの人は大丈夫かと思いますが、過度に聞かれたり、答えないと嫌な顔をされてしまったりすると、プライベートをあまりオープンにしたがらない人にはきついかもしれません。

付き合ってる人のこととか家族のこととか、過干渉を超えてイベントに誘ってくることも。

●人事評価の格差が発生
飲み会や行事、残業などへの強要を断り続けていくことで周りからは協調性がないというような評価をされてしまい、仕事の評価にも影響がでるかもしれません。本当はそういう評価自体、間違っているのですが、今は労基に持ち込むと指導がすぐ入るので、そういう評価をするところは聞かなくなったような気がします。

サービス残業、不当な評価は一発アウトです。

人間関係の良い職場を選ぼうとしないほうが良い

そもそも仕事を探すときは人間関係の良い職場を探そうとしないほうが良いです。

理由は毎年人事で職員が入れ替わるからです。
例え入職したときに良い職員ばかりで良い職場のように思ったとしても、次の年の人事で変な職員が入ってくるかもしれませんよね。それで毎年人間関係で悩んで仕事が嫌になってもきりがないので、変な人との上手な距離の取り方とか関わり方を習得するほうが長期的に見て圧倒的に楽です。

変な職員、癖の強い職員、ハラスメントしてくる職員など、そういった種類の職員との関わりって仕事の中で辛いことの上位に入ると思うのですが、関わり方のポイントは別記事にまとめましたのでそちらもぜひ読んでみてください。

介護施設にいる問題のある職員への対応方法 どの仕事においても職場の人間関係は仕事のモチベーションは勿論、自分の精神面に大きな影響を及ぼしますよね。それがよい影響だったら良いので...

最後に

アットホームな職場ですと謳う求人には要注意と綴ってきましたが、入職した人にとって謳い文句通りアットホームな場合もあると思いますので、絶対的に悪いというわけではないですし、実情と合っているかどうか本当のところ入職してみないとわからない部分が大きいのが問題なのかなと思います。

自分にとってのアットホームと合致するのか、気になっている職場の環境が自分の思うような環境なのか、確認方法が全くないわけではありませんが、下記の方法で知ることができることもありますので参考程度ですが、可能性のある方法を3つ挙げます。

●エージェントを利用して施設の内情を知る
エージェントを利用することで紹介歴のある施設であれば内情など直接聞けないことを知ることができる可能性があります。

●口コミサイト
在職している職員や退職した職員、利用者家族などが書き込んでいる場合があります。悪い内容が多いですが、わざと悪く書いたり、盛って書いている場合もありますので参考程度に捉えておくといいと思います。

●SNSでその施設の名前で検索してみる
職員が愚痴をこぼしていたりもするので見てみると何か見つかるかもしれません。

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