実は私が今勤めている施設では毎月2人前後の職員が退職しています。
その理由として
・新型コロナウイルスによる制限で心身の疲労が限界に達した。
・制限ある施設生活により認知症の進行が早まっている利用者の暴力や暴言に心を病んだ。
・コロナ関係なく、腰痛など身体の怪我により介護が難しくなった。
そんな中先日、同僚からこんな声をかけられました。
同僚「どうしたら人手不足解消されると思う?」
介護士Y「他施設にはない魅力的な手当ての支給とかあったら求人応募も増えるんじゃないですかね?」
同僚「魅力的な手当てって例えば何?」
ということで今回は雑談の中で思いついた、あったら求人応募とか増えて人手不足が解消されるかもしれない魅力的な手当てを書いていきます。
経営側の考えや壁については考慮していない、ただの同僚との雑談ですので、ネタとして読んで頂ければと思います。
施設でよく聞く不満を上げてみる
現場で働いていると色んな不満が聞こえてきますよね。
羅列してみると
・週末とか祝日は出勤人数少なすぎてきつい。
・通勤時間長くて朝早かったり、帰りが遅くなる。
・夜勤の欠員でても補充なし、きついしあり得ない。
・有休を消化できるのは小さい子供のいる女性職員ばかりで、高い有休消化率はほぼ詐欺。
などなど
どうにもできない、解決できない不満ばかりで聞くことしかできないのがなんとも切ないのです。
そこでそういう不満に焦点を当てて、こういう手当てがあったら妥協できるんじゃないかと考えてみました。
遠距離通勤手当て
通勤って仕事に行く上でセットになる行動。しかも電車などの公共交通機関を利用した通勤って意外としんどくて、近距離通勤の人と比べてデメリットが多いんです。
・通勤ラッシュ時の満員電車。
・電車の遅延で業務に間に合わないことがある。
・感染症が流行する時期の感染リスク増加。
・家を出発する時間が早く、帰宅時間が遅いのでプライベートの時間が近距離通勤者より短い。
勿論近距離通勤者にも少なくもデメリットがあります。
・施設で何かトラブル(災害とか、欠勤者が出た時とか)があった際は呼び出されることがある。
・施設の近くだとプライベートで職員や利用者、利用者家族に遭遇しやすい。
遠距離通勤者は電車やバスの定期券代分の交通費が給与に上乗せで支給されますよね。でもこういったリスクや労力に対する配慮が福利厚生の中にあるというのは聞いたことがありません。
可能であれば職場に遠すぎない、通勤が苦にならない地域に住みたいという方が多いとおもいますが、そうなると就職や転職の際に基本的に遠い施設は選択肢から除外されてしまいます。
でももし、交通費とは別に遠距離通勤手当てなるものがあれば、遠距離通勤も妥協できて、就職転職の選択肢も増えるのではないかと思います。
祝日出勤手当て
家庭がある方など家庭の事情や希望で出勤できない土日祝日は出勤職員が少なく、バタバタしがちではないでしょうか。
そういう出勤できない職員がいて、出勤職員が少ない大変な日だから出勤したがらない職員が増えて、更に出勤職員が限られる、という悪循環が生まれることもあります。
多くの事業所には年末年始手当てがあり、年末年始は出勤したくない時期と思う方も多いですが、中には手当てがあって稼げるからと希望して出勤する職員がいますよね。
それと同じです。年末年始だけじゃなくてゴールデンウィークなんかもあっていいんじゃないかと思ったりします。
出勤を嫌がられる日だからこそ、出勤したら手当てが発生するという仕組みがあったら、祝日の職員配置の多少の改善が期待できるかもしれませんね。
欠員手当て
人手不足が深刻な施設では夜勤の人数を確保できず、欠員1名の夜勤体制で夜勤しているところもあります。
救搬でもあったら業務の遂行は不可能なんじゃないかと・・・。
同じ夜勤なのに欠員があるだけで業務量も疲労感も増えてしまいます。それで給料も変わらないとなると、それは欠員があること、欠員の補充がないことに対して不満がでてしまいますよね。
労働量が増え、事故などのリスクもより高まる環境でありながら報酬が変わらないのは反発があるのは当然。介護施設のような急変や事故など生命の危機に直面することがある仕事は職員が少ないことで対応が遅れてしまったりとリスクが増えてしまうので、報酬が増えるからよしとはならないとは思いますが、不満は軽減されるかもしれません。
最後に
今回は同僚との雑談をそのまま記事にしたものなので、経営面については全く無視した内容となっています。
仕事をしていると「こんなのあったらいいのにな」みたいなことがありませんか。
あったらもっと良くなるかも、というものはたぶん考えたらきりがないほど出てきそうですが、あったら本当によりよくなるものが実現されていく事業所が増えるといいですね。